イベント報告

イベント報告

2016年12月07日(水)

中国民族楽器演奏能力検定試験考後総括

     第一回中国民族楽器演奏能力検定試験(東京地区)は、2017年11月27日15時に日本東京北区滝野川小ホールにて実施され、大きな成果を収めました。

     この度の中国民族楽器演奏能力検定試験に参加した受験生は、全部で15名で、日本人と在日中国人からなり、そのうち最年少はたった6歳、最年長は54歳でした。

     試験科目は二胡、古筝、琵琶、阮、横笛、揚琴等22種類の中国民族楽器が設置され、この度の主な申し込み科目は二胡と古筝でした。

 

 

一、審査の原則とプロセス

111     この度の試験の全審査プロセスは公平、公正、公開の原則に則り、試験の全行程を録画したビデオを中国の専門機関に提出して検定を行いました。演奏能力検定試験の成績は合格後、全国社会芸術水平試験センターにて登録され等級証書が発行されます。

 

 

 

 

二、当日の検定試験および受験生の反響

このほか、当日の試験業務は厳格かつスピーディーに行われました。当日午後二時には審査員の方々も定刻に到着し/
、試験の事前ミーティングが行われ、午後三時、正式に試験が始まりました。審査員は、各受験生が演奏を終えるたびに、それぞれ適切なアドバイスをし、また激励しました。アドバイスと激励を受けた受験生の中には、「試験前はとても緊張しましたが、毎日家で試験の曲目を何度も練習し、自分の演奏技術が飛躍的に伸びているのを感じました」と打ち明ける人もおり、またある受験生は、今回の試験のおかげで、長い間手付かずにしていた二胡の曲をまた始めることができたことに心から感謝していました。受験生みんなが、中国民族楽器を続けていきたいという目標と自信を思い思いに表現していました。

 

 

三、一部分各受験生の演奏試験スタイル

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四、意義と由来

今回の試験を主催・運営しているチャイナリニア株式会社の社長・東京華楽坊芸術学校の校長であり、中国民族楽器演奏能力検定試験(東京地区)の執行主席でもある何慧群女史は、今回の試験は中国の民族音楽界の方々、関係機関、特に広東省民族管弦楽学会の大きなご支援の下、一年近く準備を行ってきたことで、無事実施にこぎつけることができた、と紹介しています。

何慧群女史によりますと、日本における中国民族楽器の学習と普及には、以下の幾つかの課題があります。

    一、現段階で広めている中国民族楽器は、種類が単一ということ。今のところ二胡が主となっていて、その他の民族楽器の認知度はそれほど高くないのが現状です。

    二、中国民族楽器を学ぶ生徒は年々増加しているものの、演奏レベルを専門的に測れる正式な場は少なく、中国民族楽器の学習者にとっては、計画的な学習目標が立てにくくなっています。

    三、各中国民族楽器教室の講師と生徒に共同交流の場が乏しいということです。

そこで、当検定試験を日本で実施すれば、上記のこれらの問題が大きく改善されることになります。何女史はまた、今回の試験は、中国民族楽器の総合的な等級試験のスタイルとしては日本初の実施となったという点で、大きな意味を持ち、中国の主管機構の指導の下、審査業務の公平、公正、公開および試験業務の緻密・厳格の原則を堅持していきたい、と語っています。

 

五、総括と希望

 

555    中国民族楽器演奏能力検定試験(東京地区)事務局の陳竜章局長は、「日本での中国民族楽器演奏能力検定試験実施は、クリエイティブなプロジェクトであり、シリアスかつ情熱的であると言える。その歩みを着実に進めていけば、来年は更に大きな規模の試験となるであろうことは、参加したすべての人が一致して思うところである。」と語っています。

 

 

 

六、結果対応業務

 

各受験生の資料及びビデオはすでに中国の専門主管機関に送付し審査段階に入っております。中国の専門主管機関で一連の審査が行われた後、中国民族楽器演奏能力検定試験駐日本事務局へ結果が発送されます。その際には各受験生の試験結果を発表いたしますが、まだ多少お時間がかかりますことご了承下さい。それまで受験生の皆さんはもうしばらくお待ち下さいますようお願いいたします。

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