2017年11月22日(水)
第二回中国民族楽器演奏能力検定試験考後総括
第一回中国民族楽器演奏能力検定試験が行われ、第二回中国民族楽器演奏能力検定試験の受験者は去年より40%増加した。第一回と同じく、受験生は日本人と在日中国人。年齢は最年少8歳,最年長67岁歳。
二胡、古筝、琵琶、竹笛、阮、扬琴等22種類の中国民族楽器を受験科目とし、今回は竹笛の受験生が増加した。
一、審査の原則とプロセス
第一回と同じく公平で、公正、公開する都いう原則のもと、試験会場での様子を録画することにより、中国国内の審査員に提出され、最終審査が行われる。検定に通過した者は全国社会芸術水平テストセンターにより登記され、証書が発行される。今回の審査員は合計7名おり、顧問1名、監察1名おり、7名の審査員の中、審判長を担当するのは二胡演奏教育家赵碩臣先生で、日本で活躍されている二胡奏者の方々は数多く、趙先生の指導のもとで学んだ方がいる。そのほかに顧問の陳龍章先生は二回にわたって顧問を務められる。陳先生は上海音楽学院で講師として務めた経験があり、たびたび日本へ文化研究や音楽指導の仕事をする。
二、当日の検定試験
第一回の経験もあり、第二回の試験当日は全体的に厳重に、かつスムーズに行われた。試験当日は試験会場と待機会場で分けられ、待機会場はさらに休憩所、練習所、待合所とスタンバイ所と分けられたこともあり、動きがスムーズにとられ、快適な環境を受験生に提供された。12時半に審査員は到着し、13時15分に試験が開始された。今回は5点満点評価で審査員により評価が行われた。試験のその場で批評が行われ、受験生は理想の成績をおさめられるよう努めた。
三、意義と由来
中国民族楽器演奏能力検定試験(東京地区)はチャイナリニア株式会社傘下の東京華楽坊芸術学校による主催である。試験レベルは1级-10级、20種類以上の民族楽器が科目とされ、合格者は全国民族管弦楽学会により証書が発行される。同試験は日本で初めて行われる中国楽器専門の試験であり、日中の各界や広東省民族管弦楽協会の協力のもと、2016年11月に第一回が行われた。一回目の反省を受け、2017年11月3日に滝野川小ホールにて第二回中国民族楽器演奏能力検定試験(東京地区)を行うことができた。
日中関係の歩み寄りによって、日本での留学や居住をする中国人は年々増加している。一方で中国民族楽器の発展は未だに足止めを食らっている。理由は以下のとおりである。
一、現段階で広めている中国民族楽器は、種類が単一ということ。今のところ二胡が主となっていて、その他の民族楽器の認知度はそれほど高くないのが現状です。
二、中国民族楽器を学ぶ生徒は年々増加しているものの、演奏レベルを専門的に測れる正式な場は少なく、中国民族楽器の学習者にとっては、計画的な学習目標が立てにくくなっています。
三、各中国民族楽器教室の講師と生徒に共同交流の場が乏しいということです。
中国民族楽器演奏能力検定試験(東京地区)が行われることにより、以上の問題点への解決と、実用性を見出すことができる。
四、総括
同試験が去年、第一回を行ったことにより、日本で中国民族楽器を広めることのきっかけを作ることができた。常に真面目に、熱心に、そして効率を求めることを忘れず、執り行われてきた。今年の第二回の検定試験でもその努力の成果が十分現れていたので、これからも引き続き中郷民族楽器の発展に努めていきたい。
五、結果対応業務
各受験生の資料及びビデオはすでに中国の専門主管機関に送付し審査段階に入っております。中国の専門主管機関で一連の審査が行われた後、中国民族楽器演奏能力検定試験駐日本事務局へ結果が発送されます。その際には各受験生の試験結果を発表いたしますが、まだ多少お時間がかかりますことご了承下さい。それまで受験生の皆さんはもうしばらくお待ち下さいますようお願いいたします。