イベント報告

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2019年08月28日(水)

2019東京国際青少年アートフェスティバル“審査員特別講座(マスタークラス)

8月18日、第一回東京国際青少年アートフェスティバル“審査員特別講座(マスタークラス)”が、武蔵野音楽大学と多元文化会館にて開催されました。特別講座は午前・午後に分けて5講座行われ(声楽、舞踊、ピアノ、演説、二胡)日中の青少年や芸術愛好者たちが参加しました。

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2会場のうち武蔵野音楽大学では午前中に声楽、舞踊、ピアノ講座、六本木多元会館では、朗読、二胡の特別講座がそれぞれ行われました。各講座の指導に当たったのは、ピアノは武蔵野音楽教授重松聡氏、声楽・山口道子女士、舞踊は舞台演出・振付家上田遥氏。山西メディアアナウンスナレーション学院副院長宋長雲氏、二胡は中央音楽学院教授田再励氏で、各分野の著名な講師陣による有意義な学びの場となりました。

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今回参加した学習者全員に、特別講義参加記念証書が贈られました。日本音楽大学トップクラスに名を連ねる武蔵野音楽大学が、今回、初めて中国人による大型の国際文化活動に校内設備を提供し、さらに講座会場では、会場運営スタッフとともに、各分野に精通した日中通訳が入り、国際交流としても大きな意義を持つイベントとなりました。

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今回の特別講座では、マスタークラスの形式で一対一の個人指導と、保護者質疑応答の時間が設けられ、講師と受講者の理解がより深まりました。今回参加者の出身地・年齢が様々だったため、今回のためだけに特別な指導内容が用意され、受講生・保護者は、講師らの細かく優しい指導と、日本における学習環境の素晴らしさに感銘を受けていました。

 

ダンス講師・上田遥氏は、すでに何度も日中文化交流の舞台作品製作に携わり、その豊富な経験を活かして、今回、特別にアレンジされた日本舞踊の基礎カリキュラムのために、受講生全員に舞踊用”和扇”を貸し出しました。「この舞踊はそもそも中国の”礼楽”が元になっているんです。残念ながら中国ではすでに失われてしまいましたが、ここ日本に伝承されて発展した舞踊が今日まで残っています。はるばる中国からお越しくださった皆さんにとって、今日のレッスンが舞踊を学ぶ上で役に立つことを願っています。」講師の丁寧な説明の後、子供達と保護者の皆さんは、一緒になって踊り、日本特有の舞踊クラスを体感しました。

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中国中央音楽学院教授・田再励氏は、二胡演奏交流会を開催し、日本で二胡を学ぶ皆さんで、会場は満席となりました。田教授の模範演奏に、日本の学生たちは熱い拍手を送り、口々に褒め称えました。また、この会をきっかけとして、今後さらに中国の伝統楽器と音楽に接する機会が増えることに、期待が寄せられました。

 

北京から来た、熊さんと娘の朱梓玟(9歳)さんは、今回一緒に特別講義に参加し「中国で受けられる著名な先生の講義は、先生が壇上にいて、生徒が講義を聞く形です。しかし今回は、子供達と一緒になって、自分も勉強することができました。親子で音楽の知識を学びながら、一緒に成長していくのは、日本独特の教育の良いところだと感じました」保護者の方々からも、特別講座が非常に有意義だったと言うご感想が多数あり、スタッフによる全体の運営にも満足しており、今後もアートフェスティバルに参加したいと言う声が多く出ました。

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第一回東京国際青少年アートフェスティバルは、地区予選の後、夏休みの5日間かけて行われるイベントで、コンテストの決勝、特別講座など充実したプログラムになっています。8月19日富士山麓での表彰式とディナーパーティーが行われ、決勝の参加者に、金賞、銀賞、銅賞、優秀賞などの賞が贈られます。

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